myoganji’s diary

終活、仏事、介護、人生の悩みなど住職の視点から考えてみたいと思っています

葬儀業者を通さない「手作り葬」マニュアル 遺体安置、火葬などの注意点

 私が妙願寺の法灯を受け継いだ頃〈平成元年〉は、当たり前に通夜・葬儀が自宅で行なわれていました。
 以前勤務していた老人ホームで入所者がお亡くなりになると、葬具店に棺とドライアイスなど施設で葬儀ができる必要最小限の葬具品を購入し、死亡届の提出をして、火葬場の予約、霊柩車の手配などを行い通夜・葬儀を仏間で入所者の皆さんとともに執行したことでした。
 地元でも、訃報を聞きつけると班の方が駆けつけ、白木の祭壇を設置し、小菊などの仏花を1対お供えし、通夜・葬儀の受付、テント張りその他諸々の準備など2~3日仕事を休んでのお手伝いでした。
 つまり「手作り葬」が当たり前でした。
 子どもの頃過ごした勝浦で、葬具店の手伝いで棺桶の組み立てをしたこともありました。意外と組み立てやすく、棺桶の原価も数千円だったように記憶しています。

 今、コロナ禍で葬儀の簡素化が急速に進んでいます。通夜・葬儀を省略して火葬場での「直葬」が急増しているといわれています。また遺族や親族が当然しなければならない死亡手続きや病院からの遺体の搬送など全てが葬儀業者任せになっているようです。

 さて本題ですが、昨今では葬儀業者を通さずに行う遺族が増えているという。葬儀費用を安く抑えられる上に悲しみに寄り添う時間も自宅では十分にあろうかと思います。
 何より遺族が主役というのがいいですね。業者任せにせず、遺族が主体となって亡き人を偲び見送るという点では、今後こういった形態での葬儀が増えてくれるといいと思います。

 自宅が狭ければ、菩提寺での寺院葬もできるのではないでしょうか?
 日頃から菩提寺との関係が良好なら、葬儀を寺院で行いたいと施主が申し出れば、断るご住職はいないと思いますよ。

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和歌山教区 日高組 妙願寺