myoganji’s diary

終活、仏事、介護、人生の悩みなど住職の視点から考えてみたいと思っています

自筆の遺言書ってどこで保管するのが安全か?

ブログを始めました。このサイトはこれからもっと必要となる終活についての話題や、お寺の住職として葬儀・法事など仏事に関することで気になるニュースを話題に取り上げてゆきたいと思います。

 

同じ和歌山に住む私にとっては気になるニュースです。

紀州ドン・ファン」と呼ばれ、2018年5月に急性覚醒剤中毒で亡くなられた、田辺市の会社経営者、野崎幸助さんの遺言書「全財産を田辺市に寄付」が問題となっています。詳しい記事はこちら→

https://news.yahoo.co.jp/articles/02d3e4d76241bb3c7b90fe8c3775438da9df3fcd

法務局における自筆証書遺言書保管制度について

http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html

人権擁護委員として法務局に出入りしていますが、ふと1枚のパンフレットが気になり、支局長さんに思い切って概要をお伺いしました。

今年の7月から自筆の遺言書を全国の法務局で安価で保管していただける制度でした。早速、公証役場に遺言したいと前々から言っていた叔父にこの制度の概要を手渡し、制度を活用してみては?と助言をしました。

 

遺言書を公証役場公正証書を作成するとなると、公証人への費用も掛かり証人2人の立ち会いも必要です。証人になれない未成年者や推定相続人など誰でも証人になれません。

定められた様式で自筆の遺言書を法務局に提出することで、費用は3,900円という安価で作成でき、もちろん証人も必要はありません。自宅での保管は、紛失や改ざんなどの心配もなく、家庭裁判所での確認も不要だそうです。

 

終活をする上で、自分の財産を死後どうしたいのか、誰にも知れずに遺言できる方法なのではないかと思います。

紀州ドンファンのように後々相続争いなど揉めないよう、身近な方々にお声かけ頂くなどご参考になれば幸いです。

 

myoganji.webu.jp